6本目の主著論文が米国天文物理学誌 Astrophysical Journalから出版されました。 Fujimoto et al. 2020b, ApJ, 900, 1 (ADS)
2019年春頃から欧米グループが主導するALMA大型研究プロジェクト、ALMA Large Program to INvestigate CII at Early Times (ALPINE) サーベイに加わり、宇宙初期の星形成銀河から放出される炭素ガス輝線や他波長連続光の空間的な広がりについて検証しました。
その結果、炭素ガス輝線は銀河の星形成領域から放出される連続光に比べ典型的に約2-3倍ほど外側にまで広がっていることがわかりました。またそのうち約30%は半径10 kpcを超える巨大な炭素ガス構造を持つことがわかりました。この巨大炭素ガス構造はFujimoto et al. (2019)で統計的な手法を用いて、平均的な描像として既に発見されていましたが、個別の銀河で初めてその存在が確認されました。
上図では巨大な炭素ガス構造が確認された2例を示しています。